2010年08月20日

医療費削減の“特効薬”ジェネリック医薬品

 今日は以下の記事を抜粋して紹介します。
 広島県呉市。戦艦大和の建造で知られる港町に7月29日、中津市など大分県北部5市の職員10人による視察団が到着した。呉市が取り組んでいるジェネリック医薬品の普及策を学ぶためだ。
 「ジェネリックへの切り替えが進み、初年度は4500万円、2年目の平成21年度は8800万円の医療費削減効果が得られました」
 呉市保険年金課の吉原課長の説明に目を丸くする視察団。「そんなに効果があるのか…。ぜひうちも」
 少子高齢化が進む地方自治体にとって医療費の削減は深刻な課題だ。呉市も1人当たりの年間医療費が59万5千円で、全国平均の1.5倍。「このままでは市財政が破綻する」と、全国に先駆けて20年にジェネリック普及に乗り出した。
 「ジェネリックに切り替えた場合、薬代がどのくらい安くなるかを市民に示した。安さが分かれば、切り替える人も増えると考えたんです」
 国民健康保険に加入する市民(約6万人)に対して、使用中の薬をジェネリックにしたときの差額を計算して、それを郵便で知らせたのだ。
 薬代が安くなれば、個人負担も、自治体の負担も小さくなる。「多い人では1カ月で2万円近く個人負担が安くなった」と吉原課長。効果はてきめんで、市が把握するジェネリックの普及率は導入から1年半で16.1%から19.6%に上昇した。
 医療費削減を迫られているのは国も同じ。国民医療費は19年度で約34兆1360億円。このうちの約4割を公費が占めている。高齢化が進み37年度には65兆円にまで膨れあがるとの試算もある。対策を講じなければ「国民皆保険制度が揺らぎかねない事態にもなりうる」(厚労省)。
 医療費に占める薬剤費は約7兆4千億円。ジェネリックが普及すれば数千億から数兆円規模の医療費削減効果が得られると考えられている。
 厚労省は14年、ジェネリックを処方した医師と薬剤師に、診療報酬を加算する制度を創設した。20年には処方箋の様式を変え、医師が後発医薬品への変更不可という欄に署名しない限り、患者が薬剤師と相談して新薬かジェネリックかを選べるようにもした。
 だが、普及は思うように進んでいない。米国では7割近い普及率。日本では約2割にとどまっているのが現状だ。
  ジェネリックの普及が進まない要因の一つが、使用促進に対する根強い反発だ。
 福岡県では市販後にもジェネリックと先発薬の比較試験を独自に行い、結果を地元の医療関係者に公表する取り組みを始めた。
 「(処方箋を書く)医者の協力が得られなければジェネリックは普及しない。医者の間に不安があるならば、それを解消するため、行政としては正しい情報を提供することが大切と考えた」。福岡県薬務課の三嶋主任技師はそう話す。
 これまでに19品目の先発薬に対するジェネリック73品目を検査したが、いずれも品質上の問題は確認されなかったという。こうした取り組みにより、福岡県のジェネリック普及率は28.6%と全国平均(20.2%)を大きく上回っている。
 川崎市の聖マリアンナ医大病院では、病院を挙げてジェネリックの普及に取り組んでいる。「患者はもちろん、医療保険の支払い側や医療機関にとってもジェネリックはお得なんです」と増原部長。
  ジェネリックへの医療関係者の抵抗は根強く残る。しかし、呉市、福岡県、聖マリアンナ医科大病院の取り組みにみられるように、確実に普及し始めている。
posted by toyoharu at 23:45 | 埼玉 ☁ | Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

医龍 動画
Excerpt: 医龍(20)商品価格:540円レビュー平均:4.73 soundtracks - Gingerpeach 根底にビート/正しい4/4/パーカッション/完全協和音(4度)不完全協和音(6度)/弦とバンド..
Weblog: 25秒!1日のニュースを知る。
Tracked: 2010-08-21 07:25
fx
アクセスランキング
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。