2009年10月03日

「千円高速CO2が年204万トン増」について

  先に、鳩山総理は「温室効果ガスを20年までに90年比25%削減」という目標を掲げた。28日始まった、国連気候変動枠組み条約の作業部会の開会式でも途上国側は「日本を見習って他の先進国もさらに削減すべきだ」と、鳩山総理が掲げた削減目標への支持が相次いだ。

 2日、運輸調査局は有識者による研究結果として、高速道路の「上限千円」でCO2排出量は全国で年間204万トン増加すると、発表した。これは日本の運輸部門の年間CO2総排出量の0.82%に相当するという。
 
 これら報道を見ても、なかなか数字に実感がわかない、そこで、以下に少し調べてみた。

@CO2排出量について
           1990年(Mt)  2005年(Mt)  増加率(%)  
日本     1,057.96    1,214.19      14.8        
中国     2,210.89    5,059.87     128.9      
世界全体 21,024.4    27,136.4       29.1 
 Mt:メガトン、1Mt=100万トン

 してみると、204万トンは90年排出量、約1058Mtの0.2%ということになる。従って、排出削減には逆行するものの、その影響は小さい。
 問題は目標が達成できるかにある。日本では90年比14.8%増加している、その状況下での「90年比25%削減」という目標はいかに困難な目標であるかが良く分かる。なお、県別では千葉県が1位である。
 その内訳はというと、2007 年度の日本の温室効果ガス排出量の半分は、88 の発電所と78 の工場、あわせて166 事業所から排出されたことが明らかになった。

A削減の技術
 従って、火力発電所のエネルギーを水力、風力、太陽光等に置換える事は大きな効果が期待される。しかし、すべてを置換えることは無理だろう。
 回収する技術として、炭素隔離貯留技術(Carbon Capture and Storage、以下CCS)がある。CCS技術は、火力発電所や製鉄所などの大規模発生源における炭酸ガス濃度の高い(7%〜50%)排ガスから炭酸ガスを回収し、地中や海中に貯留する技術である。

 しかし、CCS技術には貯留可能量の限界や炭酸ガス漏出の可能性といった不安要素に加えて、経済性や、周辺環境への影響に関する問題があり、この技術単独では温暖化問題の究極的な解決策とすることは困難とされている。
 
 今後、若く優秀な技術者がこの分野に取り組み、目標を達成し、さらに日本から海外に導出できるような究極的な解決技術が創出されることを期待したい。
 そして、そのような技術を創出できる産業を育成することが政治の役割ではないだろうか?

 

posted by toyoharu at 18:37 | 埼玉 ☁ | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
鉄道に人が流れる様にするしか無いんじゃないでしょうか。

鉄道運賃を大きく値下げし、差額を国庫負担することしか無いと思います。
沢山お金が必要ですが。
Posted by at 2009年10月04日 09:07
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