2014年08月31日

舌を伸ばす中国地図

今日は日経から以下のコラムを抜粋して紹介します。
-------------------
 中国では地図が政権の対外政策を映す鏡になる。習近平がトップに就いた後、国有書店には従来の印象を一変させる縦型の中国全図が登場した。南シナ海を別枠で小さく描くのではなく地図の主役にしている。南シナ海の全域を囲む国境線は大陸から大きく伸びた舌のようだ。周辺国を威圧する異形の地図の矛先は「アジア回帰」戦略を取る米国に向けられている。

 中国での測量、地図作製は歴史的に軍とのつながりが深く、国境地域の描き方には人民解放軍総参謀部が関わってきた。「舌を伸ばす中国全図」の印刷も軍の工場が担う。「南シナ海の島々、釣魚島(尖閣諸島の中国名)を一覧できる習時代の地図は周辺海域での積極策の前兆だった。米機の接近をけん制する防空識別圏も早くから視野に入っていた」。共産党関係者は胡錦濤時代までの爪を隠し、内に力を蓄える『韜光養晦(とうこうようかい)』の外交方針からの変化を強調する。

 習国家主席は昨年6月の訪米以来、米国との「新しい形の大国関係」に執着してきた。内実は中国の実力を米国が認め、権益を分け合うよう迫るものだ。米国中心の国際秩序を周辺海域から崩し太平洋に進出する野望がにじむ。

 習は昨年11月、東シナ海に防空識別圏を設置した。数日前、ライス大統領補佐官が初めて中国が望む「大国関係」を容認する発言をしたのを見逃さず、一気に攻めた。野心を悟った米側は即刻、戦略爆撃機を東シナ海に入れ識別圏を無視した。オバマ大統領は7月の米中戦略・経済対話の声明で「大国関係」との表現を避け「新しい形の関係」だけを盛った。中国人民大学教授の時殷弘は「米中は新しい関係でも大国関係でもない」と明言する。

 今年5月、中国は南シナ海の西沙諸島で石油試掘を始め、中越の公船が衝突。ベトナムでは反中デモが広がった。習はなぜ挑発を繰り返すのか。党関係者が解説する。「米国の『アジア回帰』政策の本気度をテストした」。習は北京から南シナ海に舌を伸ばし、オバマのアジア料理の出来を味見したのだ。

 今月、中国軍機が米哨戒機に異常接近したのも南シナ海の防空識別圏をあきらめていない証拠になる。「事(衝突)を恐れない。だが自らは引き起こさない」。習の指示を受けたせめぎ合いが続く。

 変化の兆しもある。「既存の国際秩序を変えるのは本当に難しい」。7月、中南米を訪れた習は慨嘆したという。「『アジア回帰』は本気だ。対米関係は一筋縄ではいかない」と判断したのだ。 
 だが習は既存の国際秩序を崩す目標を捨てていない。中国主導のアジアインフラ投資銀行も、安保が難しいなら経済から攻める戦術だ。問題は中華復興への行程表。11月の北京APECまでの「微笑外交」の先に何を繰り出すのか。世界は権力を固めた習の次の一手に目をこらす。

posted by toyoharu at 22:13 | 埼玉 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月30日

ノバルティス 重篤な副作用2579例

 今日はYAHOOニュースから以下の記事を紹介します。
-------------------
 ノバルティスは29日、同社が販売する白血病治療薬など複数の薬に関係する2579例の未報告の重い副作用情報があったと発表した。この中には死亡例もあるという。他にも重篤度などを評価中の6118例を含めた計8697例の未報告例について、厚労省は、薬事法違反の疑いがあるとして調査を始めた。

  ノバルティスは白血病治療薬の臨床試験に社員が不適切に関与していた問題を受けて、4月中旬に全社員約4500人を対象に副作用情報に関する調査を実施。その結果、約1万例で社内の安全性評価部署に連絡せずに放置していたことが判明し、厚労省から8月末までに内容を精査して報告するよう求められていた。

 ノバルティスが重い副作用があったと評価したのは、白血病治療薬イマチニブ(商品名グリベック)1313例、ニロチニブ(同タシグナ)514例、抗がん剤のエベロリムス(同アフィニトール)261例、がんの骨転移などに使うゾレドロン酸水和物(同ゾメタ)130例など。

 未報告の原因について、ノバルティスは「営業担当者が副作用を報告するという重要性を十分認識していなかったうえに、上司の監督も不十分だった」と釈明している。

 ノバルティスを巡っては、降圧剤バルサルタン(商品名ディオバン)の虚偽広告事件で東京地検特捜部が同社を薬事法違反で起訴。また、別の臨床試験や医療機関へのアンケート調査などで把握した白血病治療薬の重い副作用16例21件を把握しながら国への報告を怠ったとして、7月末に厚労省から業務改善命令を受けている。ノバルティスは29日、命令に基づいて、社員の研修計画などを盛り込んだ改善計画書を提出した。

 厚労省は「薬との因果関係や国に報告義務のある重篤な副作用だったのか精査し、薬事法違反に該当すれば行政処分を検討する」としている。
posted by toyoharu at 20:49 | 埼玉 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月29日

吉田証言を取り消した朝日新聞、慰安婦問題で国民に謝罪せよ

 今日は日経ビジネスから大前研一氏のコラムを抜粋して紹介します。
-------------------
 朝日新聞が8月5日付朝刊で、従軍慰安婦問題を取り上げた自社の報道を検証する特集記事「慰安婦問題を考える 上」を掲載した。その中で、韓国・済州島で女性を強制連行したとする吉田清治氏(故人)の証言に基づく記事について、「証言は虚偽だと判断し、記事を取り消します」とした。

 これを受けて自民党の石破幹事長は同日、「地域の平和と安定、隣国との友好や国民感情に大きな影響を与えてきた報道だ。検証を議会の場でも行うことが必要かもしれない」と述べ、朝日新聞関係者の国会招致を求める可能性に言及するなど、朝日新聞の責任追及の声はほかにも広がりを見せている。

 朝日新聞の一連の特集記事を読んで私が感じたのは、これは「謝罪ではない」ということだ。訂正・謝罪記事であるかのように見せかけているが、実際には吉田証言だけを悪者に仕立てて、従軍慰安婦をめぐるこれまでの朝日新聞の報道姿勢には問題がなかったと開き直っている。吉田証言が虚偽であったとしても、従軍慰安婦問題の「本質」は変わらないというのが朝日新聞のレトリックである。

 しかし、吉田証言を最大の根拠にして朝日新聞は従軍慰安婦問題を報道してきたのだから(少なくとも16回記事にしている)、その吉田証言と従軍慰安婦問題を切り離すことには無理があろう。また、いわゆる靖国参拝問題も最初に焚きつけたのは朝日新聞の記事だった。

  言ってみれば、朝日新聞の報道が原因で、現在の最悪の日韓関係が生じたようなものである。「日本は歴史を正しく認識していない」と韓国はすぐに言ってくるが、その韓国の人々の「歴史認識」なるものは朝日新聞の記事がきっかけとなっている。

 朝日新聞が記事を書く32年前までは、従軍慰安婦“問題”などというものは存在していなかった。その意味で、吉田証言に基づく朝日新聞の“捏造記事”は、国家・国民に対してものすごく迷惑をかけたということになる。であれば、記事の訂正をするよりも、朝日新聞はまず日本国民に謝罪すべきである。

 今回の朝日新聞の訂正記事は、日本国民への謝罪という点ではまったく不十分だ。これだけ日本国民の名誉を傷つける大きな問題を引き起こし、韓国にも誤解を与え、さらにその誤解をベースに反日・嫌日という世論が韓国に形成されてしまったことに対し、朝日新聞は大きな責任を感じなければならない。

 「現在の日韓関係悪化の原因はすべてわれわれの誤報にある」というところまで踏み込んで責任を認め、誠実に謝罪しなければ、今回の誤報問題には決着がつかないと思う。ところが、朝日新聞は自分たちの反省もそこそこに、ドイツとフランスはどうして仲良くなっているのか、といった記事を書き飛ばしている。要するに、戦後の日本は反省が足りない、という恨み節を投入することで自分たちの責任を誤魔化そうとしている。

 朝日新聞を国会招致する可能性に言及した石破氏の発言などをとらえて、「言論弾圧だ」と反発している人もいるようだが、私も石破氏と同様に国会で朝日新聞の責任を追及すべきだと考えている。

 「朝日新聞的戦後民主主義」と言われるくらい朝日はインテリの左翼化に与してきた。そうした世論に守られて特別扱いされている朝日新聞だが、それに安住することなく、新聞社として国民にきちんと謝罪し、目指すべき新しい方向を国民の前に提示してもらいたい。
posted by toyoharu at 21:05 | 埼玉 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月27日

理研:再生研の規模半減の解体的出直し

 今日は、毎日新聞から以下の記事を紹介します。
------------------
 STAP細胞の論文不正問題を受け、理研(野依理事長)は27日、論文作成の舞台となった発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市)の「解体的出直し」などを柱とした改革のアクションプラン(行動計画)を発表した。CDBは規模を現在の半分程度に縮小し、今年11月までに「多細胞システム形成研究センター(仮称)」に再編される。

 野依理事長が同日、下村文科相に報告した。行動計画は、CDBの実質的な解体の他、ガバナンス(組織統治)の強化、研究不正防止策の強化、計画実施のモニタリングの4本柱で構成される。

 CDBには現在、約40研究室あり、所属する研究者は約450人。その研究室を半減する。まず5種類の研究プログラムのうち、ベテラン研究者を中心とした「中核プログラム」とセンター長直轄の「センター長戦略プログラム」を廃止する。STAP論文の筆頭著者の小保方研究ユニットリーダーはセンター長戦略プログラムに所属していた。残る研究室は一部を理研の他のセンターに移すなどして再編する。所属する研究者の雇用は維持する。iPS細胞を使った臨床研究に取り組む高橋政代プロジェクトリーダーは残り、「網膜再生医療研究開発プロジェクト(仮称)」として推進する。

 2000年の設立当初からセンター長を務めてきた竹市雅俊氏は交代させ、外国人研究者を含む外部有識者の委員会で新センター長を選ぶ。CDBの「グループディレクター」と呼ばれるベテラン研究者による運営会議は廃止する。

 理研組織全体の改革としては、外部の意見を組織運営に反映させるため、産業界などの有識者が委員の過半数を占める「経営戦略会議」を新設する。今年12月までに初会合を開催する。

 STAP問題発覚後に設置された外部識者による改革委員会(委員長=岸輝雄東大名誉教授)が6月に提言をまとめ、CDB解体や人事の刷新など大胆な改革を求めた。理研本部についても、理事の交代や増員を求めていたが、今回の行動計画には入らなかった。
posted by toyoharu at 22:30 | 埼玉 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月26日

災害救助犬 夢之丞

  今日は、YAHOOニュースから以下のコラムを紹介します。
------------------
  広島市北部で起きた土砂災害の捜索現場では、多くの災害救助犬が活躍している。かつて捨て犬だった雑種の「夢之丞(ゆめのすけ)」(雄、3歳)もその一人、いや一匹。殺処分寸前だったところをNPOスタッフに引き取られ、訓練を重ねてきた。初めての災害現場となった今回は、20日に押し潰された家屋から1人の遺体を見つけた。奇跡的に命を助けられた犬が人命救助を担っている。

  多数の死者、行方不明者が出た安佐南区八木地区で20日、ぬかるんだ地面の臭いを嗅ぎながら、夢之丞が勢いよく駆けていった。倒木に押し潰された民家のそばで立ち止まると、訴えかけるような表情でハンドラー(操作者)をじっと見つめた。「ここに人がいるかもしれない」。捜索隊が確認すると、中から男性の遺体が見つかった。

  2010年11月、生後3〜4カ月だった夢之丞は、広島県動物愛護センター(同県三原市)のガス室前にぽつんと置かれたケージの中でおびえていた。ガス室が満杯になり、殺処分が延期されたところだった。偶然センターを訪れていた、国外の紛争や災害の人道支援をしているNPO「ピースウィンズ・ジャパン」(PWJ)のスタッフ、大西純子さんが腕に抱いた。すると自分の番が来たと直感したのか、小さな体が約30分間小刻みに震え続けたという。

  NPOスタッフは他にも数匹の子犬を引き取っていたが、夢之丞だけは人間を避けるように部屋の隅でじっと過ごすことが続いた。だが、スタッフが食事や睡眠を共にするなど心のケアをしながら訓練を始めると、徐々に打ち解けていった。訓練でも好奇心や粘り強さを発揮するようになり、昨冬には、雪山で行方不明者を捜索する訓練もクリアした。

  大西さんによると、初出動を終えた夢之丞は使命感に満ちあふれた表情に変わったという。被災地では今も、行方不明者が救出を待ち続けている。大西さんは「一刻も早く見つけてあげたい。命の大切さを知る夢之丞がその力になれれば」と話している。

  今回の災害では、23日までの4日間で延べ約80匹の救助犬が活動しているという。
posted by toyoharu at 23:15 | 埼玉 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
fx
アクセスランキング

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。